新聞奨学金制度とは、大手新聞社の系列の新聞販売店に住み込みで働くことで、給与と奨学金の両方が支給される代表的な「働きながら学ぶ」制度です。
新聞奨学生は、入学前に必要な学費を借りることができるうえ、家賃や食費なども最小限に抑えることができるので、親に負担をかけることなく自分の力で進学することが可能です。
ただし、新聞奨学金制度にはいくつかの注意点があり、安易に飛びつくと後悔することになりかねません。 新聞奨学金を考えているひとは、その仕組みと注意点をキチンと理解して検討することが大切です。
新聞奨学金の注意点1
〇〇新聞奨学会と、大手の新聞社の名称の冠がついていますが、新聞奨学生が雇用契約を結ぶのは新聞社ではなく系列の新聞販売店です。 新聞販売店は大企業ではなく、中小零細企業です。 新聞販売店から給料が支払われ、新聞奨学会から奨学金が支給される仕組みになっています。
早朝の3時ごろから始まる仕事と学業の両立は大変な苦労を伴います。 途中で挫折し、奨学会への借金を抱え、学校を辞めてしまう学生がいるのも事実です。
新聞奨学金制度を志す人は、「返済不要」という甘い言葉に惑わされることなく、約束した期間は絶対にやり通すという覚悟で臨むことが大切です。
新聞奨学金の注意点2
新聞奨学生の多くは、系列の新聞奨学会からまとまったお金を借りて大学や専門学校に学費を納めるので、奨学会からは借金をしていることになります。
奨学生には、返済不要の奨学金が毎月支給されると考えるかもしれませんが、そうではなく、借金の総額から奨学金相当額が毎月減らされていくとイメージしてください。
仕事が優先であることを知っておこう!!
新聞奨学生制度は仕事が優先であることを肝に銘じてください。
部活やサークルなど課外活動への参加は難しいうえ、授業コマ数の多い理系の学生は対象外としている場合があります。
途中退会の場合は借りているお金をー括返済しなくてはならない!!
新聞奨学生制度の最大の問題点と言えるのが、「一括返済」の項目です。
奨学会を途中退会した場合、借りている残金を一括返済しなくてはならない契約となっているのです。
そのため、大きな借金を抱え学業を続けられなくなる場合があることを知っておいてください。
新聞奨学生を志す人へのアドバイス
1年目だけでも日本学生支援機構奨学金を借りておこう!!
入学初年度だけでも日本学生支援機構奨学金を借りておくことをオススメします。
新聞奨学生として頑張り通して無事卒業できたら、借りている奨学金を一括返済すれば利息もかかりません。
新聞販売所の所長がキーマン!!
自分が働くことになる新聞販売所の「所長」との信頼関係が重要です。
したがって各新聞奨学会が発行しているパンフレットを鵜呑みにするのではなく、実際の勤務条件などを所長と納得いくまで話し合いましょう。
新聞奨学生関連ホームページ紹介
新聞奨学生経験者などがホームページ上で様々な情報を発信しています。 体験者だからこそ語れるエピソードはきっと参考になると思います。
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