奨学金なるほど!相談所

久米忠史の奨学金ブログ

2016年07月02日

給付型奨学金の本格検討が始まる?

選挙権年齢の18歳への引き下げにより、与野党ともに「奨学金」が重要課題に格上げされています。

政治家のほとんどは、学生時代に学費に苦労したことがない方々だと思うので、自身の経験に照らし合わせてピンときていないのが実際のところでしょう。

自分たちの将来のためにも、この選挙では18歳以上の高校生や大学生には投票行動を実行して欲しいと願っています。

そんな中、返済不要の給付型奨学金の創設の気配が漂ってきました。

毎日新聞 2016年6月30日より
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奨学金検討へチーム…返還なし、来月に初会合

文部科学省が返還不要の給付型奨学金制度の創設に向けた検討チームを新たに設置することが29日分かった。教委や大学関係者、奨学金に詳しい専門家らで構成し、7月4日に初会合を開く予定。早ければ、来年度予算の概算要求をする8月末までに給付対象者や給付額などをまとめる。

文科省は意欲や能力があるのに経済的な事情で大学などへの進学を諦めざるをえない人を支援する考えで、給付対象は住民税非課税世帯や生活保護世帯の生徒などを念頭に検討する。2017年春の大学入学者からの適用を目指すが、一定の周知期間も必要なためスタートが18年度になる可能性もあるという。

文科省は12年度予算の概算要求でも「年収300万円以下」「高校の評定平均4.3以上」の生徒を対象に毎月5万円を支給する給付型奨学金の創設を財務省に求めたが、財源などの問題から実現しなかった経緯がある。
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この内容をみると福祉政策的な意味合いが強いと思いますが、現在先進各国で社会問題となっている格差の拡大による負の連鎖を断ち切るためにもぜひ実現して欲しいと思います。

立教大学や沖縄大学では、児童養護施設出身学生向けの特別奨学金を設けていますし、先ごろ早稲田大学でも同様の奨学金制度をスタートしたと記憶しています。

ただ、負の連鎖を断ち切るためには、大学生向けの給付型奨学金だけでなく、初等・中等教育段階での連携支援が鍵になってくると思います。

<個人的なご報告>

「奨学金なるほど!相談所」のスマホ版がようやく完成しました!

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「奨学金なるほど!相談所」は、1日のアクセス・ユニークユーザー数が1000~2000もありますが、広告を入れていない故に制作管理費は全て持ち出しの大赤字ホームページなので、スマホ版の完成をきっかけに少しは赤字を埋める努力をしなければと焦っています(笑)

拙著「奨学金 借りる?借りない? 見極めガイド」が増刷されました!

本表紙

昨年4月に上梓した2冊目が増刷されました。出版不況の中、本当に嬉しく思いますし、購入頂いた読者と出版社には感謝感謝です。

Amazon 「奨学金 借りる?借りない?見極めガイド」

しかし、増刷の連絡を頂くまで、僕自身がタイトルを間違って認識していました(笑)

× 僕が思い込んでいたタイトル→「借りる?借りない?奨学金見極めガイド」
○ 正しいタイトル→「奨学金 借りる?借りない? 見極めガイド」

まぁタイトルなんかはどっちでもいいですが、奨学金に対して不安を抱えるお母さんに届けばオッケーです(笑)。

カテゴリ:時々日記|日時:2016年07月02日16:23|コメント(0)

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久米忠史プロフィール

1968年生まれ 東京都在住
奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で始めた奨学金講演会が「分かりやすい」と評判を呼び、 全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。

公式サイト「奨学金なるほど!相談所」

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