2013年04月09日
このブログでも何度か取り上げていますが、神戸に「将来塾」という就活サポート団体があります。
大学生の就職難が問題視されるなか、数年前からは雨後の竹の子のように就活指導会社が生まれ、なかには数十万円もの高額な指導料をボッタくるところも珍しくないようです。
将来塾の凄いところは、セミナー料金が年間39000円と格安でありながらも質の高い講義を行い、開塾以来99.5%もの正社員内定率を誇っている点です。
定員は100名限定。塾長の柳本周介さん曰く、現在の人員で徹底的に指導するには100名が限界とのこと。この点ひとつとっても、前述の就活支援屋さんとは一線を画していることが分かります。
柳本さんのご厚意で、4月6日に神戸で行われたセミナーを取材させて頂きました。
当日は前半の16:00~18:00までは無料体験セミナー、後半の18:00~21:00は本コースセミナーと5時間ぶっ続けの内容。
無料体験セミナーは、エントリーシートの書き方の具体的なアドバイスが中心。
悪い例、良い例など実際の事例を用いて具体的に解説し、社会人経験20年以上の僕でも「なるほど!」と思うことがしばしばです。
学生からも様々な質問が挙がり、理不尽に思える企業の対応や大学生が如何に就活にプレッシャーを感じているかなど、就活のリアルな姿を垣間見ることができます。
24名の大学4年生が参加した当日の本コースの内容は「表現力セミナー」。
それぞれが自由に書いたお題をシャッフルして抽選し、自分に当たったお題について3分間語るというもので、かなり難しいし課題です。
突然テーマを振られるだけでなく、長すぎても短すぎても減点という時間制限を設け、しかも人前で語るのですから。
しかし、多くの大学生が書いたお題は、恋愛や就職、旅行などと意外にありきたりの内容ばかりで、草食系と言われる最近の若者の姿を実感。
そんな中で、底意地の悪い僕が書いたお題は「農業」でした。
TTPとか時事問題を絡めて話してくれるかと期待していましたが、当たった男子学生はしどろもどろの状態になってしまい撃沈です(笑)。ごめんなさいね。
それでも、入塾直後の半年前の彼らの姿と今では全く違っているそうで、さらにこれから益々成長するそうです。
社会の入り口に立つために本当に必要なことを真剣に伝え、彼らの意識を変えることで、大学生が成長することを実証し続けている柳本さんの言葉には説得力を感じます。
僕は高校生には日々接していますが、高校を卒業した彼ら彼女たちが成長していく姿を追いかけたい、と以前から思っていました。
就活セミナーの取材を通して、大学生や企業のリアルな実態を見ることができます。
これからも時間の許す限りセミナーに参加して、最前線の活きた情報を高校生や保護者に伝えていきたいと思います。
久米忠史プロフィール
1968年生まれ 東京都在住
奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で始めた奨学金講演会が「分かりやすい」と評判を呼び、 全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。
公式サイト「奨学金なるほど!相談所」
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