2013年04月13日
講演で話す内容はどうしても一般論になってしまいます。
でも、進学費用対策は家庭の事情によってさまざま。
そのため、一昨年までは、講演の無い土日に提携会社のオフィスで無料の個別相談会を行っていました。
平均すると年間80組程度の保護者や家族と面談していたでしょうか。
しかし、長年お世話になった提携会社の仕事を一昨年末に卒業させて頂いたため、昨年は個別相談を実施することができませんでした。
民間や公共の貸し会議室を色々と当たってみましたが、安くても1日あたり7000円~8000円はかかってしまいます。
個別相談が会社の利益につながるのであれば踏み出し易いのですが、完全にボランティアなのでどうしても躊躇してしまいます。
ただでさえ、沖縄地区の講演活動が実質赤字であるのでなお更です。
そんな中、友人がオフィスを快く破格の料金で開放してくれることになり、個別相談会を復活することができました!
個別相談に来られる方の中には深刻な事例が数多くあります。
母子家庭や父子家庭、生活保護や自己破産した家庭など・・・。
必死で働いても月10万円程度の収入しかない現状。
「でも頑張っている子どもを何とか進学させてあげたい」
そんな思いを持つほとんどのお母さんは、自分自身を責めます。
学校にもどこにも相談できない方たちが、藁にもすがる思いで個別相談に来られることがあるのです。
個別相談では、僕も本気で向き合い、本音で接します。
だから時にはマナーのなっていない子どもを相談途中で帰らせることもあります。
どうしても1時間以上は1家族に必要なので1日に対応できるのは4~5組になってしまいます。
今日も4人のお母さんが相談に訪れました。
離婚や死別、旦那の借金や生活保護、障害を持つお子さんの進路など・・・。
ここでは詳細は書けないですが、ホントに大変な状況の中で、必死に子どもを育てているお母さんが居るのです。
今日も2人のお母さんは、無料相談でありながらも、幾らかの相談料を払おうとしていました。
いえいえ、そんな頑張っているお母さん方からお金を貰うつもりはありません(笑)。
来るときは不安で一杯だった顔が、ホッとした顔に変わって頂くことが僕にとっての癒しであって仕事の対価です。
僕にしてみれば、僕を産んでくれた親に間接的に恩返しをしているつもりです。
いや、そうは言っても綺麗ごとだけでは飯を食えないので、お金を持っている企業から協賛金を受ける道をそろそろ真剣に探さなければならないのでは(笑)。
久米忠史プロフィール
1968年生まれ 東京都在住
奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で始めた奨学金講演会が「分かりやすい」と評判を呼び、 全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。
公式サイト「奨学金なるほど!相談所」
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