2013年05月07日
47NEWS 2013年5月4日【共同通信より】
***********************************************************************
奨学金、延滞金利引き下げ 年10%を5%程度に
文部科学省は4日、所管する日本学生支援機構が大学生らに貸与している奨学金について、返済が滞った場合に加算している延滞金を現在の年利10%から引き下げる方針を固めた。
返済に苦しむ低所得層に配慮する試みで、早ければ来年度に5%程度とする方向で調整している。
同機構によると、景気悪化などの影響で奨学金を返済できないケースが目立ち、期限を過ぎた未返済額は2011年度末で過去最高の約876億円に上っている。
返済に困っている人たちを支援する団体には「延滞金の負担が重い」との声が多数寄せられている。
***********************************************************************
日本学生支援機構の延滞金へのペナルティーが10%から5%に引き下げられることになったようです。
おそらく、地方公共団体奨学金にも同様の動きが広がるのではないでしょうか。
このことは素直に喜びたいですし、奨学金制度改善に向けて一歩進みだした証でしょう。
機会がある度に何度も書いていますが、奨学金制度の最大の問題点が硬直化した返済制度にあると感じています。
あたり前ですが、奨学金が金融事業であっていいはずがありません。
延滞金へのペナルティー率の引き下げをきっかけに、「ブラックリストへの登録の廃止」「延滞金を一括返済から分割返済へ」へと、より重要な項目まで、ぜひ踏み込んで頂きたいと思います。
久米忠史プロフィール
1968年生まれ 東京都在住
奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で始めた奨学金講演会が「分かりやすい」と評判を呼び、 全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。
公式サイト「奨学金なるほど!相談所」
最新記事
月間アーカイブ
コメント/トラックバック (0件)
まだコメントはありません。
コメントする