2014年01月21日
1月19日(日)に行なわれた名護市長選挙は沖縄はもちろん、全国メディアにとっても関心の高いニュースでした。
結果は基地移設反対派の現職市長の再選となりましたが、まさに名護市を二分した選挙戦だったようです。
そんな大切な選挙の前日の1月18日(土)に、名護高校で行われた進路学習会に呼んで頂きました。
今回のテーマはいつもの奨学金講演会とは違い、「奨学金滞納問題の要因」「大学定員割れの実情」「学校の選び方」など、保護者にぜひ知って頂きたいと思い続けてきた内容で、北部地区各高校のPTA役員、小中学校のPTA役員、学校の先生方など15名ほどが参加されました。
「大学や専門学校のどういう情報をチェックすればよいか分からない・・・」
「どのように情報を収集すればよいか分からない・・・」
これまでの経験を通じて感じてきた保護者が抱える不安について、自分なりの視点で解説させて頂きました。
平成23年度から大学は情報公開が義務付けられています。
大学のホームページなどで、それらをチェックすることで、中退率やホントの就職率を推測することができます。
しかしながら、ほとんどの保護者はこの事実を知りません。
公開情報をもとに学生の志望大学のデータを独自に分析するだけでも進路指導に役立つと思うので、高校の先生方にはぜひ取り組んで頂きたいですね。
専門学校についても、2014年度から「職業実践専門課程」の創設が決まりました。
より実践的な職業教育に取り組むとともに、これまで表に出してこなかった「中退率」などの情報の公開義務を専門学校自身が負うことになります。
良い情報も悪い情報も公開されることは、受験生や保護者にとってはメリットが大きく、奨学金の滞納問題のひとつの要因である“進路のミスマッチ”を減少させることにつながるでしょう。
また、情報公開がスタンダードになることで、学生募集への取り組み方が、これまでとは変わってくる可能性もあると思います。
今回の学習会の発表内容が好評だったようで、県内全高校のPTA役員が参加する2月15日の沖縄県高等学校PTA連合会の会合でも、同様の内容でお話させて頂くことになりました。
奨学金を借りたことを後悔することのないよう、これからも保護者目線に立った情報提供を続けて行きたいと思います。
久米忠史プロフィール
1968年生まれ 東京都在住
奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で始めた奨学金講演会が「分かりやすい」と評判を呼び、 全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。
公式サイト「奨学金なるほど!相談所」
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