奨学金なるほど!相談所

久米忠史の奨学金ブログ

2015年05月01日

オバマ大統領と学生との対話『学資ローンのあり方』について

先月、ジャパンタイムズから取材を受けた記事が4月26日号に掲載されました。

あたり前ですが、文面は全て英語なので、必死に読もうと試みましたが3行でギブアップ。ホントに情けないこと(笑)

記者さんいわく、日本の奨学金の滞納問題を取り上げたいとのこと。
きっとそのような内容なのでしょうね(笑)

そんな矢先に、友人から興味深い動画を教えてもらいました。

オバマ大統領が学生と学資ローンの問題について対話している動画です。

アメリカの大学の学費は日本とは比較にならないほど高額で、例え給付奨学金を受けていても、それでは学費を十分に賄えず、多くの学生が学資ローンに頼っている姿が見えてきます。

オバマ大統領を囲む会 人材育成のための学資ローンのあり方について 堅苦しさ一切ナシ!

日本学生支援機構の奨学金も実質学生ローンですが、有利子の第二種奨学金は在学中は利息が発生しないうえ、卒業後の実際の利息も0.1%~1.0%の超低利で推移しています。

それに対して、アメリカの学資ローンの利率は6%程度と高利息のうえ、借りた時点から利息が発生するので、実際の負担感は日本とは比べものにならない重さでしょう。

また、申し込む前の段階での仕組みの周知不足の問題は、まさに日本学生支援機構の現状の課題にあてはまります。

さる3月9日に開催された奨学金の国際シンポジウムでもアメリカの研究者が、コミュニティカレッジの無償化、営利大学(日本の専門学校のような存在)への質の指導などに言及されていました。

わずか15分の動画ですが、日本の高等教育行政が向かうべき方向、奨学金制度の改善点など、我々が考えなければならない要素が詰まった対話だと感じました。

カテゴリ:時々日記|日時:2015年05月01日17:25|コメント(0)

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久米忠史プロフィール

1968年生まれ 東京都在住
奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で始めた奨学金講演会が「分かりやすい」と評判を呼び、 全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。

公式サイト「奨学金なるほど!相談所」

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