2020年03月26日
日本学生支援機構の予約採用を済ませた方々、特に地方から首都圏の大学に進学する方々への注意喚起をさせてください。
コロナウイルス感染拡大の影響を受け、東京都立大学では新学期の授業開始が5月11日となることが発表されました。
それ以前にも、首都圏の大学を中心に入学式の中止や授業の開始時期を4月下旬に遅らせる動きが広がっています。
これら、新学期のスタートが遅れることが奨学金利用者にも影響がでる可能性があります。
昨年、高校で予約採用を申請し決定通知を受け取った学生は、大学入学直後におこなう最終手続きの進学届の提出が必要となります。
進学届はインターネットの専用ページにアクセスして行い、その後、返還誓約書を提出して奨学金の本採用となるのです。
今回の事態で注意が必要なのが、仮に進学届の時期が遅れれば、奨学金の初回の振込み時期も遅れてしまうということをまずは理解してください。
次に、新学期が延期となった大学では、それぞれ新入生に対してのケア対策を検討していると思いますが、奨学金関連の必要書類を対面ではなく郵送でのやり取りとなるケースが出てくるでしょう。
予約採用では、親切な高校教員がスカラネットの入力に付き添い指導してくれていたと思いますが、進学届は自らインターネットで最終手続きを行わなければなりません。
対面であれば不明な点を質問できますが、そうでなければ自らがキチンと書類や必要事項を読み込み理解することが大切です。
そこでもし手続きを間違えると、それだけ本採用の決定が遅れることにつながりかねません。
現時点での感染者の多い首都圏の大学とそれほど感染者が判明していない地方の大学とでは、コロナウイルスに対する温度差の違いがあるでしょうが、今後の感染拡大度合いによってはどうなるかわかりません。
いずれにしても、新学期が遅れると奨学金の支給開始時期もずれ込む可能性があるということを頭に置いていたほうがいいと思います。
久米忠史プロフィール
1968年生まれ 東京都在住
奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で始めた奨学金講演会が「分かりやすい」と評判を呼び、 全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。
公式サイト「奨学金なるほど!相談所」
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