2013年02月03日
僕のHP奨学金なるほど相談所には、1週間で15~20人程度の方からメール相談が寄せられます。時期によって増減がありますが、年間を通すと500人~700人もの相談者に対応していることになるでしょうか。
相談者の多くは保護者や高校生ですが、実は昨年頃から深刻な相談内容が増えてきたことを感じています。
特に「自己破産」によって進学費用に行き詰った家庭。
先週1週間でも相談者のうち5名が自己破産されたご本人、配偶者、お子さんからのものでした。
僕も零細企業を細々と経営しているので、“倒産=自己破産”は、常に意識の中に置いています。
10年以上も会社を続けて来れたのは、たまたま運が良かったことと周りに助けられてきたことの2つしかありません。
日本では「自己破産」に対するマイナスイメージが強いため、奨学金を借りるにあたっても評価が厳しくなるのではないかと心配しがちです。
現行の奨学金制度には大きな問題点があるうえ、奨学金が子どもたちが背負う大きな借金であることは事実です。
しかし、経済的に厳しい家庭の子どもこそ支援を優先するべきですし、日本学生支援機構でもその姿勢はまだ保っています。
だから、悲観せず、恥ずかしがらず、遠慮せずに相談してもらえればと思います。
1/26(土)に奨学金の会の結成5周年のシンポジウムに出席しました。
奨学金貸与者を「奨学金被害者」と捉えて活動されている日弁連の岩重弁護士の話が印象的でした。
質疑応答の場で岩重弁護士に直接質問させて頂いたのですが、保証制度に関する重要なポイントについて当ブログのコラムで近々書くつもりです。
先週の金曜日に横浜のそごう9Fで開催された専門学校進学相談会から、今年の奨学金講演活動がスタートしました。
奨学金が大きな借金である以上、そのポイントと注意点を理解することが大切です。
昨年よりもアップグレードした内容で、今年も頑張りたいと思います。
久米忠史プロフィール
1968年生まれ 東京都在住
奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で始めた奨学金講演会が「分かりやすい」と評判を呼び、 全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。
公式サイト「奨学金なるほど!相談所」
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