奨学金なるほど!相談所

久米忠史の奨学金ブログ

2013年08月28日

奨学金研究の第一人者 小林先生とお会いさせていただきました!!

一昨日の月曜日、東京大学 大学総合教育研究センターの小林雅之教授とお会いさせて頂くことができました。

小林先生は、わが国の奨学金研究の第一人者として、現在、国の様々な重要政策の有識者会議の中心で活躍されている方です。

実は、僕が奨学金問題に関心を持つようになったきっかけが、小林先生の「進学格差」(ちくま新書2008年)と堤未果さんの「ルポ貧困大陸アメリカ」(岩波新書2008年)と出会ったことでした。

これまで僕は基礎的なバックグラウンド無しに現場感覚だけで奨学金と向き合ってきましたが、1、2年前から体系的に奨学金問題を理解したいという欲求が強くなってきました。

とはいっても、奨学金を中心とした金融教育学の専門家が少ないので、思い切って小林先生に手紙を差し上げたところ、快く面談の機会を設けて頂くことができました。

面会させて頂いた日も、その後すぐに京都に出張されるとのことで、超ご多忙な中にも関わらず1時間半、様々な話をご教授頂くことができました。

特に印象に残ったのが、大学と学生をつなぐ「中間組織」が日本では育っていないことが課題のひとつと言われたこと。今年の2月にアメリカの現地調査を行い、そのことを実感されたそうです。

どこの国でも奨学金や学資ローンの仕組みが複雑過ぎて、結局、自分にとってベストな選択できないことが多い。そこでアメリカでは、大学と学生の間に立って個別の金融アドバイスをおこなうNPOやNGOが発達しているようです。

小林先生をはじめ、日本学生支援機構の幹部の方のお話を伺っていると、奨学金や大学の在り方について、制度の転換期を迎えていることは確かです。

組織の最前線におられる方々の情報、最先端の研究者の豊富な知識の万分の1でも自分の血や肉とし、全国の保護者にわかりやすく伝えていきたいと改めて思いました。

カテゴリ:未分類|日時:2013年08月28日11:26|コメント(0)

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久米忠史プロフィール

1968年生まれ 東京都在住
奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で始めた奨学金講演会が「分かりやすい」と評判を呼び、 全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。

公式サイト「奨学金なるほど!相談所」

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