2014年02月02日
昨日は山形県の天童高校の2年生の保護者対象のセミナーでした。
関空発朝一番ののピーチ便で仙台空港まで。仙台からは代理店の方に車で送っていただきました。
この日は、僕の奨学金講演会以外にも「医療看護系への進学」「AO・推薦入試情報」「高校生の就職事情」と、それぞれの分野のプロ講師が招かれていたようです。
いつも感じることですが、東北の人は真面目で辛抱強い人が多いですね。
関西人からすると、反応が薄い・・・と不安になることも多いのですが(笑)。
講演前に進路の先生から、「金銭的問題で進学を諦めて就職する子が多い」「そのような子を本当に残念に思うので、奨学金に対する保護者の理解度を高めたい」という、今回の主旨説明を受けました。
そのため僕の奨学金講演だけは、就職希望の約40名の保護者も含めた全員の200名近くが参加。
自分の講演が終わると、以前から興味のあった高校生の就職事情の講演を聴講させていただきました。
講師となった地元のハローワークの職員の方の話す姿勢は誠実そのもの。僕とは真反対です(笑)。
様々なデータを分かりやすく噛み砕いて説明されていましたが、僕にとっても為になる情報が多く非常に有意義な講演でした。
特に残ったのが、高校生の就活解禁となる9月と10月に希望者の70%が内定を受けるうえ、高校生にとっての企業の選択肢が多いという事実。
大学生と比べると高校生の場合は、業界や企業の選択肢は少ないかもしれませんが、何となく大学に進学するよりも、その子の将来にとってはむしろ就職の方が良いのではないか、と素朴に思うようになりました。
高校生でも大学生でも、社会に出て様々な他人とともに働き始めて、ようやく自立心が養われるものだと思います。
僕自身もそうでしたが、むしろ社会に出てから学びに対する後悔心が強くなる人が多いのではないでしょうか。
社会に出て働くなかで、学びの力、魅力を感じた人が大学や専門学校で専門的なことを学ぶ。きっとその方が、本人はもとより学校や周りの学生にとってもプラスの効果が出るのではないか。
仕事を辞めて進学してもよいでしょうし、数は少なくなりましたが、大学でも専門学校でも夜間部(コース)を設けている学校もあります。当然、日本学生支援機構の奨学金を利用することもできます。
「進路は最短でなくても良いと思う。自分にとって最良の道を見つけて欲しい」
時々講演で伝える言葉です。
先生方や僕たち進学に関わる大人たちにとっても、お金の問題で進学を諦める学生を残念に思うのではなく、“働きながらも学びを忘れることのないように指導”する。その大切さを気づかせてくれた1日でした。
天童高校のみなさん、ありがとうございました。
久米忠史プロフィール
1968年生まれ 東京都在住
奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で始めた奨学金講演会が「分かりやすい」と評判を呼び、 全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。
公式サイト「奨学金なるほど!相談所」
最新記事
月間アーカイブ
コメント/トラックバック (0件)
まだコメントはありません。
コメントする