一般のローンと同じように日本学生支援機構の奨学金も繰上げ返済することができます。
繰上げ返済することで、返済期間を短縮できるだけでなく、利息付奨学金の場合は支払い利息を節約することにもなります。
繰上げ返済の手数料は無料なので、卒業後、もし余裕が出たならば繰上げ返済することをオススメします。
繰上げ返済の申請方法は3通り
奨学金を繰上げ返済する場合、「インターネット」「郵送・FAX」「電話」と3つのアクセス方法があります。
1.インターネット(スカラネットパーソナル)
日本学生支援機構の奨学生は、専用HPであるスカラネットパーソナルに登録することで、自身の奨学金情報の確認や各種変更届をインターネットで行なうことができます。
繰上げ返済についてもスカラネットパーソナルから手続きすることができます。
スカラネットパーソナルホームページはコチラ »
2.郵送・FAX
繰上げ返済の申込書を日本学生支援機構のHPからダウンロードしていただき、郵送またはFAXで手続きすることができます。
繰上げ返済申込書のダウンロードはコチラ »
宛先
〒162-8412 東京都新宿区市谷本村町10-7 日本学生支援機構 奨学事務センター
FAX:03-6743-6683
3.電話
奨学金返還相談センター
TEL:0570-666-301(ナビダイヤル)
繰上げ返済の金額について
奨学金の繰上げ返済をするときには、「〇〇ヵ月分を返済希望」「上限〇〇万円をまとめて返済希望」と繰上げ返済金額について2つの記載方法があります。
ただし、一部繰上げ返済しても、月々の返済額が小さくなるわけではなく、返済期間が短くなると理解してください。
繰上げ返済時の利息について
奨学金を繰上げ返済すると、繰上げ回数相当分の支払い利息が節約されます。 ただし、卒業後に第1回目の返済が始まるまでに6ヶ月の据置期間があり、この間の利息は発生します。
据置期間利息とは?
例えば3月に卒業した人はその年の10月から返済が始まるので、4月から9月までの6ヶ月間が据置期間となります。 据置期間利息とは、据置期間に発生する利息を全ての返済が完了するまでの期間をもとに均等に分割したものです。 1ヶ月あたりの据置期間利息は、借りた総額と返済利率にもよりますが、50円~300円程度と考えればいいでしょう。
学資保険(貯蓄)と奨学金を上手く活用する方法
子どもが産まれた時から学資保険をコツコツ貯めている家庭も多くあります。
学資保険の満期を迎えた保護者は、学資保険の全額を使い、不足分を奨学金で賄おうと考えます。
子どもの負担を心配する親心としては当然のことでしょう。
しかし、奨学金の利息の仕組みを考えると、学資保険全額を使ってしまうことはオススメできません。
その意味を解説する画像をご覧ください。
1学資保険の一部を使って入学前に必要な学費を支払う
2学資保険の残額を貯蓄し、さらに4年間学資保険が続くと考えて頑張って貯蓄を続ける
3入学後に必要な学費対策として奨学金を最大限利用する
4卒業(奨学金の貸与終了)時点で、貯蓄を使って繰上げ返済する
ポイントは利息付の第二種奨学金であっても在学期間中に利息は発生しないという点です。
卒業時点で保護者が繰上げ返済に協力することで、奨学金の返済期間が短くなり、子どもの負担の軽減につながります。奨学金の利息の仕組みを理解して、上手く活用していただければと思います。