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代表的な奨学金「日本学生支援機構奨学金」

代表的な奨学金「日本学生支援機構奨学金」

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今や大学生の2人に1人が利用している奨学金

最終情報更新日:2023年4月6日

日本学生支援機構は日本育英会から国の奨学金事業を引き継いだ文部科学省所管の独立行政法人です。 日本の奨学金事業は日本育英会時代から貸与型のみで運営されてきましたが、2017年度より給付型奨学金も導入されました。 このページでは、最も利用者数の多い日本学生支援機構の貸与型奨学金について解説します。

日本学生支援機構・貸与型奨学金の【種類】

日本学生支援機構・貸与型奨学金

日本学生支援機構の貸与型奨学金は、無利息の「第一種」と僅かながら利息(上限3%)が付く「第二種」の2種類があります。

第一種奨学金の貸与額や採用基準は、「大学か専門学校か」「自宅生かひとり暮らしか」など進学条件により異なります。
一方、第二種奨学金の貸与額は、学校の種別や通学環境に関係なく、希望月額を自由に選択することができます。

また、第一種、第二種とは別に、入学初年度に一度だけ借りられる「入学時特別増額貸与」という一時金としての奨学金もあります。

日本学生支援機構の奨学金は、他の奨学金と併用することに制限を設けていません。 したがってもう一方の奨学金側が併用を認めていれば、日本学生支援機構と併せて利用することができます。

第一種奨学金

無利息の奨学金です。
学校の種別、通学形態により、借りられる上限月額が決められています。 また、高校での成績が5段階評価で3.5以上などと明確に申請基準も設けられています。 (※ただし、住民税非課税世帯など特に経済的に厳しい家庭の学生については成績基準は実質無しとなっています)
注意すべきは家庭の収入基準です。
貸与月額の選択は、「最高月額」と「その他月額」とに分けられていますが、「その他月額」に比べて「最高月額」の収入基準はより厳しいものとなっています。
無利子というのは魅力ですが、私立大学や専門学校に進学する場合、現実的には第一種の金額では賄いきれないことが多いということも理解しておきましょう。

第二種奨学金

進学先や通学形態にかかわらず、月額2万円から12万円の中から、1万円単位で希望する金額を選択できます。また、私立大学の獣・薬系では2万円(14万円)、歯・医系では4万円(16万円)の増額貸与を受けることができます。 第一種とは異なり実質成績基準はなく、家庭の収入基準さえオーバーしていなければ誰もが採用される奨学金と考えていいでしょう。 第二種は返済時に利息が加わりますが、その上限は3%と定められており、また在学期間中は利息が発生しません。

入学時特別増額貸与奨学金

入学初年度(編入学の場合は入学年次)のみ、50万円を上限に一時金として借りられる利息付の奨学金です。 この奨学金は第一種、第二種とは異なった家庭の収入基準が設けられています。 また、"入学時"と冠がついていますが、この奨学金の支給も進学後となっているので、入学前の費用に直接充てることができないので注意しましょう。

第一種奨学金と第二種奨学金の併用

第一種と第二種の両方を同時に借りることを「併用貸与」と言います。
学力基準は第一種と同じですが、収入基準が第一種の「最高月額」と同額となっています。
つまり、併用貸与は、「最高月額」の収入基準を満たした人しか利用できない、対象が限定されたコースだと考えていいでしょう。

日本学生支援機構・貸与型奨学金の【貸与金額】

第一種奨学金(無利子)

第二種奨学金(有利子)

入学時特別増額貸与奨学金(有利子)

日本学生支援機構奨学金の【申込方法】

日本学生支援機構奨学金の申込み

予約採用

高校3年次に在籍高校を通じて進学後の奨学金を予約する制度です。 申し込み時点で志望校が具体的に決まっていなくても申請できます。
高校3年次の4月には必ず案内があるので、見逃さないように気をつけてください。

【申込窓口:在学・卒業高校】

締切り時期は高校によって異なるので必ず在籍高校に確認してください。

2022年度の場合

募集 予約採用 在学採用
1回目 4月~5月 春期(1次募集)
秋期(2次募集)
2回目 6月
3回目 7月

在学採用

進学した大学や専門学校を通して申し込む方法です。
新入生だけでなく、2年次以上の学生も申し込めます。
【申込窓口:進学した大学や専門学校】

緊急採用(第一種奨学金)・応急採用(第二種奨学金)

主たる家計支持者が失職・病気・事故・会社倒産・死別または離別・災害等で家計が急変した場合にいつでも申し込むことができる方法です。
第一種を「緊急採用」、第二種を「応急採用」と呼んでいます。 奨学金の貸与月額は、第一種、第二種とそれぞれ同じですが、採用基準が通常よりも緩やかな条件となっています。
【申込窓口:進学した大学や専門学校】

日本学生支援機構・貸与型奨学金の【申請条件】

成績基準

第一種

【予約採用】

高校1年から2年の成績が(5段階評価で)3.5以上
※ただし、住民税非課税世帯等の場合は成績基準は実質無し

【在学採用】

新入生/高校2年からの2年間の成績が、大学は3.5以上、専門学校は3.2以上
2年次以上/所属する学部(学科)の成績が上位1/3以内
※ただし、住民税非課税世帯等の場合は成績基準は実質無し

第二種

【予約採用】【在学採用】ともに、以下のいずれかに該当するもの
1.高校での成績が平均以上
2.特定分野に優れた資質能力がある
3.学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがある

家庭の収入基準

日本学生支援機構奨学金を借りるにあたっての家庭の収入基準の目安です。
自分が志望する項目を確認してください。

【表を見る際の注意点】

  1. 1表記金額以下の家庭が対象になるとお考えください。
  2. 2表記金額は、世帯の収入(両親共に収入がある場合は、双方の収入を合算)です。
  3. 3予約採用、在学採用(進路・通学形態)により条件が異なります。
  4. 4給与所得とは、サラリーマンや公務員など会社から毎月給料を支給されている人のことだと考えてください。
  5. 5給与所得以外とは、自営業者など毎年「確定申告」を行う人のことだと考えてください。

予約採用の場合(2024年度入学者)

在学採用の場合(2023年度入学者)

このページの著者

奨学金アドバイザー

久米忠史

くめ ただし

1968年生まれ
東京都江戸川区在住

奨学金講演を毎年100回以上行っている
奨学金アドバイザー久米忠史が生徒や保護者の生の声を聞き、少しでも奨学金についての理解を深めてもらえるように情報をまとめました。

もしあなたの周りに「奨学金」の事で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、是非このホームページを紹介してください。 きっとお役に立てるはずです。

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