【vol.001】 久米忠史の奨学金コラム [2010.07.13]
新聞奨学制度について
講演会では、日本学生支援機構をはじめ、都道府県、市町村などの公的奨学金だけでなく、さまざまなその他の育英制度についてもお話しています。
僕の基本姿勢は、制度があるものについては、その情報を正確に把握して積極的に活用しようというものです。
その中で唯一、制度のメリットよりもデメリットをキチンと伝えようとしているのが“新聞奨学制度”です。
毎年、新聞奨学生を取材しています。 決して批判的一方的に見ているわけではないのですが、どうしてもパンフレットからは見えない問題点が気になってしまうのです。
当然、新聞奨学生の毎日はハードなものとなります。 勉強と仕事を両立させる努力は並大抵のものではないと思われます。
先日、お会いした高校の先生も大学時代は新聞奨学生として頑張りとおしたそうです。 そしてそのことが、先生の人生の中でも大きな財産となっているように感じられました。
最近、人事担当者に人気が高いのが、体育会系の学生だそうです。 厳しい練習とともに上下関係を理解し、言葉遣いや基本的な礼儀をわきまえる。 つまり、社会人としてのスタートラインを既にクリアしているということでしょうか。
そういう意味では、新聞奨学生も同様です。いや、体育会経験者以上に持続力、責任力は身に付くでしょう。
頑張りとおせた人が幸せになるのはもちろんだと思いますが、残念にも途中退会した学生が不幸にならないような制度に改善されることを願っています。
先日、イベント事業の案件でパッション屋良さんとお会いさせていただきました。弊社の沖縄スタッフの幸田(左)の倍以上の体格を誇る屋良さん。実は屋良さんも浪人時代の2年間を新聞奨学生として独力で頑張りとおしたそうです。
先日、お会いした北部農林高校の先生も、屋良さんもホントに凄いなぁと思います。 教師と芸人。全くジャンルは違いますが、学生時代の経験を活かし、謙虚に誠実に志を持って向かう人を尊敬しますし、僕自身も頑張らねばと反省しました。