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久米忠史のコラム

久米忠史のコラム

【vol.017】 久米忠史の奨学金コラム [2012.06.19]

偏差値と就職力の関係は?

2人に1人が大学に進学する現在では、大卒という「学歴」ではなく、どこの大学を卒業したかという「学校歴」が、昔以上に重視されるようになっています。
このことを最も実感させられるのが、就活の際のエントリーシートの提出時でしょう。
全く同じタイミングで企業説明会への参加をインターネットで申し込んでも、有名大学の学生は受け付けてもらえて、二流大学の学生には「募集を締め切りました」と表示されることがあるのは、就職に関わる人なら誰もが知っていることのようです。

神戸市に将来塾という大学生の就活支援団体があり、拙著「子どもを大学に行かせるお金の話」でも少し紹介させて頂きました。
将来塾は会場費程度の超格安費用で就活支援セミナーを行っていますが、平成12年の開塾以来、約800名の卒業生を送り出し、何とその99.8%が、この就職難の時代に正社員として内定を獲得しているのです。
さらに将来塾の興味深いところは、偏差値70の難関大学から偏差値30台のボーダーフリー大学まで、様々なレベルの学生100名が毎年受講している点です。

塾長の柳本さん曰く「就活で最も重要な要素は、コミュニケーション能力を磨くこと」。
しかしここ数年、コミュニケーション能力の基礎となる大学生の「国語力、算数力」が大きく低下していることに危機感を募らせているようです。

私も参考に、関西である程度有名な某女子大の3回生のエントリーシートを見させて頂きましたが、あまりにもお粗末な文章力に驚きました。

本来、学校歴と学習歴は比例するものでしたが、AO入試や推薦入試の影響もあって、その相関関係が崩れてきているようです。

多くの高校では、大学進学者数を増やすために、AOや推薦を積極的に活用しているのが現状です。 また、大学にとって、学生はある意味ではお客様なので、親切に接してくれることでしょう。
しかし当然ですが、不況の中で必死に戦っている民間企業は、昔以上にシビアに学生を評価します。 また、そうしなければ会社は生き残っていけません。

この入り口(進学)と出口(就職)のギャップこそが、日本停滞の原因のひとつにあると考えます。 高校時代に習った「英国病」という言葉が今なお強烈に印象に残っています。 公務員が増えれば増えるほど国が衰退に向かうことは、ギリシャの例を見ても明らかです。

「どんな低偏差値の大学の学生でも、コミュニケーション能力を高めれば就職出来ますし、社会で活躍出来ます」と柳本さん。

ゆとり教育の弊害もあって、高校生の学力は昔よりもはるかに低くなっています。
また、精神的にも躾の面でも幼稚な高校生が増えていることを個人的にも実感しています。

しかし、日本の将来は彼らの成長に懸かっていることは間違いないので、我々40代以上の大人がこれまでの自身の行動を戒め、特に教育関連に携わる人間は、自戒の念を持って厳しく誠実に高校生や大学生に向き合っていくことが必要です。
10年後の教科書に「日本病」と解説されないようにも、我々中年が頑張りましょう!!(笑)

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