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久米忠史のコラム

久米忠史のコラム

【vol.027】 久米忠史の奨学金コラム [2013.06.24]

奨学金制度の改善に必要なのは運動ではなく実現力

前期の奨学金講演シリーズも先週ようやくひと段落してホッとしています。

4/10~6/15までの約2カ月間、自宅に帰れたのが5日ほど。その間、事故に遭ったり、熱が出たり、二日酔いになったり(これはほとんど毎日か)・・・。 中年らしくその場を誤魔化しながら何とか乗り切ることができました(笑)。

久しぶりに事務所に寄ると、奨学金の会の会報が机の上に。 給付型の奨学金の創設や延滞金の撤廃などを求めた請願署名が3万人を超えたそうです。 そのうちの1000人ほどは僕の講演に参加された保護者たちなので、当然責任を感じています。

機会がある度に繰り返し発言していることですが、日本学生支援機構の奨学金には数々の問題点があります。 特に最大の問題点が硬直化した返済制度にあることは明らかです。 毎年130万人もの学生が借りているものなので、皆が安心して利用できる制度になって欲しいと願っています。

正直なところ、奨学金の会の会報に記載されている請願署名紹介議員の名前を見てガックリときました。 与党系議員が1人もいません・・・。昨年末の衆院選で奨学金に関して唯一具体的な政策を掲げていた「みんなの党」議員の名前もありませんでした。

思想信条は自由です。また、表現の自由、言論の自由が守られた戦後の日本に産んでもらって本当に良かったと心から両親には感謝しています。 しかし仮に、誰にとっても100%正しい政策があったとしても、それが実現出来なければゼロと同じだとも冷静に思っています。

このところ、ネット上で奨学金問題“闘争”などとの言葉を目にするようになりました。 ○○闘争などと、何十年前から同じような書体で書かれたプラカードを掲げてデモをしたところで、多くの市民の支持を得ることはできません。

確かに社会のマイノリティーに目を向けてくれるのは、議員を始め左翼系の方々だと思いますが、最も重要なことは、 闘争でも運動でもなく、実現することです。

奨学金問題は、イデオロギーなどと全く関係がなく、多くの日本人が向き合う生活問題です。 これは日々保護者と会っている僕自身が実感しているリアルな感覚です。 だからこそ、理想を掲げた行動に満足するのではなく、「何故そうなったのか」と背景を掘り下げて考え、 「現実的な方策」を探りながら、少しずつでも実現していくことが重要です。

先日、奨学金に関心を持つ方々の勉強会に呼んで頂きました。

ライフプランナー、システム開発者、自力進学している大学生、 中退問題に取り組むNPO法人職員、弁護士と、それぞれ民間で働き自立していながら、奨学金問題に関心を持つ方々です。

特定の組織・団体は、それなりの数の力を持っていると思いますが、個人の言葉を持てないことが最大の弱点だと思っています。 そういう意味でも、この勉強会はかなり刺激になりました。

日本の奨学金制度を“悪”とした前提に立つのではなく、それぞれの立場から思う疑問点を提示しながら、 問題の本質を探ろうという自由な議論ができたことが本当に嬉しかったですし、今後の大きな可能性を感じることができました。

本当に必要なことは、バランスの取れた議論、問題提起をしながら現実的な道を探ることです。 メディアが奨学金に注目し始めた今がチャンスだと思っています。
最近はやりの言葉「○○しょう!」は、絶対に使いたくありません(笑)。

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